1. 不登校の定義と実態をまず押さえる
1-1. 不登校の定義を理解する基準
1-1-1. 年間30日以上かつ病気・経済を除外して判定する
不登校は、病気や経済的理由を除き、心理・情緒・身体・社会的要因などにより年間30日以上欠席している状態を指します。学校・家庭の記録(理由・日数・相談履歴)を月次でそろえると認識合わせが進みます。
出典:https://www.mext.go.jp/
1-1-2. 「感染回避」等の別区分も併記して把握する
統計上は感染症回避などの区分が別掲されることがあります。診断書の有無だけで断じず、指導要録上の扱いを担任・管理職と共有します。
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1-2. 不登校の人数を把握するコツ
1-2-1. 直近年度の公表値を一次情報で確認する
年次の人数は文部科学省の調査で毎年公表されます。総数だけでなく増減率・学年差もチェックしましょう。
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1-2-2. 高校も含めて地域差・傾向を点検する
高等学校段階の長期欠席・不登校も別途確認します。自治体の教育委員会資料と突き合わせ、地元の相談窓口の分布を把握しましょう。
出典:https://www.mext.go.jp/|各都道府県教育委員会
1-3. 学校提出物と連絡の基本手順
1-3-1. 連絡経路と提出期限を「固定化」する
学校ポータル・メール・連絡帳など、公式経路を一つに固定し、欠席連絡の時刻・提出物の締切と返却方法を事前合意します。
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1-3-2. いじめ・安全配慮が絡む場合は即時共有する
いじめの疑い・安全配慮は、担任のみで抱え込まず教育委員会・関係機関と連携して早期対応します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
2. 不登校の原因を切り分けて考える
2-1. 心理・環境要因を見分ける基準
2-1-1. 「人間関係・無気力・不安」など典型例で初期仮説を立てる
対人関係、無気力、不安、身体不調など典型的背景に沿って仮説化し、家庭・学校の観察記録で裏づけます。
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2-1-2. 「非行・遊び目的」との線引きを丁寧に行う
行動の意図や時間配分、金銭の流れを把握し、必要に応じて学校・関係機関へ透明に共有します。
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2-2. 医療や発達支援に繋ぐ判断軸
2-2-1. 継続的な身体不調・強い不安は医療と併走する
頭痛・腹痛、強い不安が続くときは小児科・思春期外来・精神科等を検討。診断と学校配慮(別室・短時間登校など)を連動させます。
出典:https://www.mhlw.go.jp/
2-2-2. 教育支援センター等の評価と学校判断を接続する
適応指導教室(教育支援センター)の指導・評価は、条件により出席扱いや記録に活用できます。様式や連携の手順を確認しましょう。
出典:https://www.mext.go.jp/|各自治体教育委員会
2-3. 家庭でできる観察と記録の手順
2-3-1. 「起床〜就寝」「食事」「端末使用」を時系列で残す
生活リズム・食事量・端末時間・気分の波を同一フォーマットで記録し、面談時に提示します。
出典:https://www.mext.go.jp/
2-3-2. 「行けた/行けない」を二分せず、行動尺度で見る
「別室10分」「放課後提出」など段階の達成を共通尺度(回数・分)で可視化します。
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3. 不登校支援の受け方と選び方
3-1. 学校内の支援体制を活用するコツ
3-1-1. 校内支援チーム(管理職・養護・SC)を起点にする
合理的配慮(別室・短時間・課題量)を校内会議で合意し、計画と見直し時期を明文化します。
出典:https://www.mext.go.jp/
3-1-2. いじめ・安全配慮は教育委員会連携をセットに
校内だけで抱えず、教育委員会・児童相談所・警察等と役割分担します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
3-2. 不登校特例校の仕組みを理解する基準
3-2-1. 「学びの多様化学校」の指定要件と設置状況を確認する
不登校児童生徒に配慮した教育課程を実施する「不登校特例校」(学びの多様化学校)の制度・設置状況を一次情報で確認します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00018.html
3-2-2. 在籍校との役割分担(評価・記録・支援窓口)を整理する
特例校に通う場合も在籍校の評価・記録・進路指導との分担を事前合意します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00018.html|各自治体教育委員会
3-3. 外部機関と英語学習を継続する手順
3-3-1. 学校外の学習を出席扱いに繋げられるかを確認する
義務教育段階では、教育支援センターや民間施設での学習が条件により出席扱いとなる通知があります。学習内容・時間の記録と報告書の連携が鍵です。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
3-3-2. オンライン教材と端末(GIGA)を併用して英語を積み上げる
登校困難な期間は端末や遠隔指導の活用が推奨されています。音声・語彙・ライティングの積み上げを日割りで継続し、評価観点と紐づけます。
出典:https://www.mext.go.jp/
4. 不登校 小学生への今日からの対応
4-1. 朝の声かけとルーティンの整え方
4-1-1. 起床・着替え・朝食・端末ON/OFFを固定スロット化する
「行けるか」より「まずやる行動」を固定化。指示語は短く、選択肢は2つまで。
出典:https://www.mext.go.jp/
4-1-2. 行けた要素を即時承認し、学校へ共有する
「別室10分」「課題提出のみ」など達成行動は当日共有し、次の一歩を合意します。
出典:https://www.mext.go.jp/
4-2. 登校以外の学び場を作るコツ
4-2-1. 教育支援センター・フリースクールを「見学→体験→定着」で試す
本人主導で曜日・時間・活動を決める流れが定着につながります。
出典:https://www.mext.go.jp/|各自治体教育委員会
4-2-2. 学校外学習の評価・出席扱いの条件を事前確認する
校長判断の条件(学習内容・時間・報告様式)を把握し、基礎教科の計画に落とし込みます。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
4-3. 連絡帳と記録シートの運用手順
4-3-1. 「連絡帳(学校↔家庭)」と「記録シート(家庭内)」を分けて使う
用途を分け、週1回は面談材料として提出します。
出典:https://www.mext.go.jp/
4-3-2. いじめ・安全情報は別ルートで即時共有する
緊急性のある情報は、学校の定める専用フォームや電話で迅速に共有します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
5. 不登校 中学生への実践ステップ
5-1. 教科別の遅れを補う学習計画の作り方
5-1-1. 「週×教科」の固定枠で少量から積み上げる
1コマ20〜30分で始め、学校配信課題・端末と連動。達成ログを学校へ共有します。
出典:https://www.mext.go.jp/
5-1-2. 学校外学習の出席扱い条件を早めに確認する
教育支援センター・フリースクール・ICT在宅学習の条件を担任と合意します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
5-2. 定期テストと提出物への備え方
5-2-1. 最優先の提出物リスト(期限・提出先・代替手段)を合意する
内申に影響する提出物を洗い出し、代替提出(別日・郵送・オンライン)も明記します。
出典:https://www.mext.go.jp/
5-2-2. テストの配慮(別室・時間短縮・追試)を校内会議で決める
体調に応じた受験配慮をチームで文書化します。
出典:https://www.mext.go.jp/
5-3. 部活動やSNSの距離感を整える基準
5-3-1. SNSの時間帯・連絡範囲を家庭・学校で一致させる
トラブル予防のため使用時間・グループ範囲を整合。兆候があれば学校・教育委員会へ相談。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
5-3-2. 部活動は「見学→短時間→役割限定」で段階復帰する
無理を避け、週回数・参加時間を共有します。
出典:https://www.mext.go.jp/
6. 不登校 高校生への実践ステップ
6-1. 不登校 高校受験の出願要件を確認する手順
6-1-1. 県の募集要項で「欠席の扱い・自己申告・特例選抜」を照合する
欠席の扱いは地域差があります。自己申告書や長期欠席配慮の選抜を必ず一次情報で確認します。
出典:各都道府県教育委員会(例:大阪府教育庁 https://www.pref.osaka.lg.jp//福岡県教育委員会 https://www.pref.fukuoka.lg.jp/)
6-1-2. 面接・調査書の「特記事項」や自己申告で事情を丁寧に伝える
欠席理由、現状の学習・支援の継続状況、出席扱いの実績などを客観資料で整理します。
出典:各都道府県教育委員会|在籍校
6-2. 内申・面接で伝えるポイントを整理するコツ
6-2-1. 学習の継続証跡(提出物・学習ログ・報告書)を揃える
教育支援センターの報告書やオンライン学習ログをファイル化します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
6-2-2. 体調管理と支援活用を「事実」と「見通し」で語る
通学形態や支援継続の計画を具体的に示します。
出典:在籍校|各都道府県教育委員会
6-3. 通学再開と通信・定時の選び方
6-3-1. 全日制/定時制/通信制を「出席・評価・支援」で比較する
本人の生活リズムに合う形を、出席要件や校内支援体制で比較検討します。
出典:https://www.mext.go.jp/
6-3-2. 「段階的登校+オンライン指導」の併用で負担を平準化する
始業遅れ・短時間登校・オンライン課題を組み合わせて復帰を段階化します。
出典:https://www.mext.go.jp/
7. 学びの選択肢を広げる情報の集め方
7-1. オンライン学習と家庭教師の選定基準
7-1-1. 学校端末(GIGA)利用の可否と課題連携の可用性を先に確認する
家庭持ち帰りや課題配信の運用を先に確認し、校内方針に沿って実施します。
出典:https://www.mext.go.jp/
7-1-2. 評価と記録に紐づく教材・指導を選ぶ
学習ログや学習時間を週次で報告でき、出席扱い・評価と接続しやすい教材を選定します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
7-2. 放課後等デイやフリースクール活用法
7-2-1. 教育支援センター(適応指導教室)を「見学→体験→定着」で活用する
評価・所見に反映できるため、段階的に関わりを深めます。
出典:https://www.mext.go.jp/|各自治体教育委員会
7-2-2. フリースクール等は自治体の連携事例と出席扱い要件を参照する
要件(学習内容・時間・報告書)を満たすか事前確認します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html
7-3. 奨学金や助成の探し方と申請手順
7-3-1. 自治体・学校の就学支援と民間助成を一覧化して比較する
対象・金額・締切を一覧化し、優先度で着手します。
出典:各自治体|在籍校
7-3-2. 申請書類は学校の証明や学習計画とセットで提出する
在籍証明や学習計画添付が求められる場合に備え、事前に学校と段取りを共有します。
出典:各自治体|在籍校
8. 「不登校はずるい」への向き合い方
8-1. 説明フレーズの型を準備するコツ
8-1-1. 「病気・経済以外の要因で30日以上」の定義に基づき淡々と説明する
統計上の定義を共有し、怠慢と同一視しないことを丁寧に伝えます。
出典:https://www.mext.go.jp/
8-1-2. 具体的な支援(出席扱い・校内配慮)と改善の見通しを示す
事実ベースの実例で誤解をほどき、次の一歩を提示します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/mext_00001.html|https://www.mext.go.jp/
8-2. 家族・学校で合意形成する手順
8-2-1. 役割と連絡経路を決め、記録で合意を可視化する
家庭・学校・関係機関の役割分担と連絡ルートを定め、支援計画の更新履歴を残します。
出典:https://www.mext.go.jp/
8-2-2. いじめや安全配慮は法とガイドラインに沿って即応する
いじめ防止対策推進法や文科省ガイドラインに沿い、教育委員会・関係機関連携で早期対応します。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
8-3. SNSでの反応に備える基準
8-3-1. 誹謗中傷は証拠保全→学校・関係機関へ連絡する
画面保存などで証拠を確保し、学校・教育委員会に相談。必要に応じて警察・弁護士へ。
出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/061122/002.htm
8-3-2. 家庭内ルール(時間帯・既読強制なし・ブロック指針)を先に決める
メンタル負荷を避けるため、使用時間帯や既読強制をしないこと、相手のブロック基準を合意します。
出典:https://www.mext.go.jp/